[Ⅺ 341] ヨブ記巡禮 (10) / 異議申し立てます !
鑑三翁はこのエリパズの言葉と対応を次のように記しています。《罪は災禍の源たることあれど、災禍は悉く罪の結果ではない。もししかりとせばキリストは如何、パウロは如何、その他多難の一生を送りし多くの優秀なるキリスト者は如何。‥しかしながら彼らの受けた苦難災禍がその罪の結果でないことは明々白々の事実ではないか。》(p.45)。老友エリパズはヨブを慰問しに来たのに、ヨブの吐く言葉を神を恐れるどころか神への反意、不遜の言葉として聞き取ってしまったのですね。聖書を読んでいる私は神とサタンとのやり取りを演劇の舞台のやりとりのように見て知っているので、正論を並べた教条主義的なエリパズの言葉にヨブは”アタマにきているだろうな”と感じています、鑑三翁の指摘するように。そして案の定ヨブはエリパズに反論します。以下は〈第6・7章〉...[Ⅺ341]ヨブ記巡禮 (10)/異議申し立てます!