うつ地獄日記 ― 吐き出すこともできない日々の中で 706
朝、目が覚める。 いや、正確には「目を閉じたまま夜をやり過ごしていた意識が、またこの地獄に引き戻される」と言った方が正しい。 体は重く、まぶたは鉛のように落ち、呼吸をすることすら意志の力が必要だ。 ベッドの上で横たわるまま、天井を見つめている。 なぜ自分はここにいるのか、何をして生きているのか、その問いすらもう湧いてこない。 部屋のカーテンは閉め切ったまま。 光が怖い。まぶしさが痛みに変わる。 誰かの声、外を歩く人の足音、郵便受けに投げ込まれるチラシの音、すべてが鋭利なナイフのように胸に突き刺さる。 音も匂いも、すべてが自分を拒絶しているような感覚。 世界が自分を必要としていない。 それどころ…
2025/07/06 11:33