名月や石を蹴り蹴りあの世まで
【神戸新聞2024/4/20】 名月や石を蹴り蹴りあの世まで 長吉 ▼40歳半ばで初めて出会い、その後50才近くになって結婚した二人。 私小説を書いていた車谷長吉と、詩人である高橋順子の遅い出会い。 ▼男と女が出会い、夫婦となって長く暮らしていく幸せ。貧乏や病気などいろいろあっても離れない。別にときめきが無くなったていいんです。家族なのだから。 ▼リハビリ入院中、90歳を超えた男性が隣のベッドで寝ていて、90歳近い奥さんが毎日見舞いに来る。 耳が遠いため大声で怒鳴りあっているようでもあるのですが、直ぐに声を揃えて笑っている。何日も一緒の部屋にいるとしみじみ「いいなあ~」と思えてくるのです。恋愛などという熱は一時的なものでいいのです。 恐縮ですが下の ..